今、日本女性の12人に1人が乳がんにかかるといわれています。亡くなる方は年々増加し、今では1年間に約1万3千人。ここ30年の乳がんの急激な増加は、食生活やライフスタイルの変化がエストロゲン(女性ホルモン)の分泌に影響しているためとみられています。
乳がんにかかる人は、30代から40代にかけて急増します。ピークは40代後半~50代。「閉経後は大丈夫」「50歳過ぎたら乳がんにならない」ということもありません。また、若いからといって油断はできません。乳がんは何歳でもかかる可能性があります。
– 早期発見 –
乳がんは早期発見すれば治癒率が非常に高いがんです。そのために市町村が行う、乳がん検診を受けられることをおすすめします。乳がん検診では、エコー検査(超音波)やマンモグラフィを撮影します。検診でしこりの影がみつかり、詳細な検査が必要になった場合は、そのしこりが良性か悪性か専門機関にて検査を行います。
検診で撮影したマンモグラフィを持参していただきましたら、ご来院していただいたその日に触診と超音波検査を行い結果を説明します。また、しこりの針生検を行った場合は、約一週間後に結果を説明しております。
検査から結果まで非常にタイトなスケジュールで行えますので、ご希望の方は一度お問い合わせください。
当院では、火曜日から金曜日の午後2~3時台に乳腺検査のための枠を設けておりますので、まずは電話でお問い合わせください。当日受診希望の方もお待ちいただけるようでしたら、診療時間内に診療いたします。
お電話でのお問い合わせは、0562-83-8111までお願いします。
乳がんに関係すると考えられる、特に重要な危険因子は9つあります。
しかし、危険因子に当てはまる項目が多いからといって、必ず乳がんになるというわけではありません。逆に、当てはまる項目がゼロだからといって、絶対に大丈夫とはいえません。
1.年齢40歳以上
2.30歳以上で未婚
3.初産が30歳以上(結婚経験がない人を含む)
4.閉経年齢が55歳以降
5.肥満(特に50歳以上、標準体型の20%以上)
6.良性の乳腺疾患
(特に増殖性、異型を伴うものになったことがある)
7.家族(母親、姉妹)に乳がんになった人がいる
8.乳がんになったことがある
9.卵巣がんになったことがある
当院では、基本的には患者様が紹介を希望する病院にご紹介をさせていただきます。
ただし、愛知県刈谷市にある刈谷豊田総合病院と連携を築いております。緊急な対応が必要な場合などは、スムーズな連携が可能ですのでご安心して受診いただけます。
刈谷豊田総合病院とは、電子カルテでネットワーク連携をしており、双方での診療内容を医師が把握することができます。それにより患者様に適切な医療の提供をしやすくなっています。
治療が終わって、10年間も総合病院に外来通院しなければいけないのは、遠くて大変だと心配される方もいらっしゃると思います。また、総合病院は激しい混雑が予想されますので、手術前同様、藤沢医院にも通院していただき、定期的な診察を継続して行ってください。