腹部エコー

腹部エコーとは

腹部エコーとは

腹部エコーとは、多くの臓器を調べられる腹部超音波検査のことです。

この検査で調べられる臓器は多岐に及び、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓、膀胱、前立腺、さらに子宮や卵巣が対象となります。

中でも胆石、肝臓がんの発見に有用です。胆石は症状を認めずに、検診ではじめて指摘される場合も多く、保有者の約10%は生涯、無症状で経過するといわれています。

C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する確率が高いため、定期的な検査で早期の変化をとらえるために、この検査が頻用されています。

また、最近では脂肪肝から肝臓がんを発症する患者様が増えています。この脂肪肝を診断する上で腹部エコーは有用な検査です。

その背中の痛み、放っておいて大丈夫ですか?

その背中の痛み、放っておいて大丈夫ですか?

胆石の初期症状として、背中に違和感を覚えることがあります。また、脂っこいものを食べた数時間後に、右上のお腹に不快感を覚えたり軽い痛みが出たりします。みぞおちの辺りに不快感を覚えることもあります。痛みも気になるほどではなく、しばらくすると楽になりますが、発熱を伴う場合は胆嚢炎や胆管炎の場合もあり、注意が必要です。

胆石症は、発作の間隔には個人差があり、「1ヶ月に数回」や「数年に1回」など様々です。大きな痛みだけでなく、放っておくと胆嚢炎や胆嚢がんを合併する可能性もあるので、早めに治療することが望ましいです。

また、胆嚢がん患者の7~9割が胆石症を合併するなど、2つの病気の関連性の高さが注目されています。

他にも背中の真ん中の痛みには膵炎や、膵臓がんが原因となっているケースがあり、背中の左右の痛みには腎結石や、腎盂腎炎(じんうじんえん)が原因となっているケースがあります。いずれも、検査で早期発見ができれば早期治療が行えます。

腹部エコーでわかる病気

場所 病名
肝臓 肝臓腫瘍、肝臓がん、血管腫、転移性腫瘍、肝のう胞、肝実質性病変、肝硬変、慢性肝炎、うっ血肝、脂肪肝
胆嚢 胆嚢炎、胆嚢結石、胆嚢ポリープ、胆嚢がん、胆嚢腺筋症
総胆管 総胆管結石、総胆管腫瘍(がん)、総胆管のう腫症
膵臓 膵腫瘍性疾患、膵臓がん、仮性膵のう胞、急性膵炎、慢性膵炎、腫瘤形成性膵炎、膵石、閉塞性黄疸、膵頭部がん、胆管がん、総胆管結石、肝門部リンパ節転移、ファーター乳頭部がん
腎臓 腎結石、腎腫瘍、腎がん、過誤腫(血管筋脂肪腫)のう胞、多発のう胞腎、炎症、水腎症、腎盂腎炎、腎結核、腎膿瘍、代謝性病変、痛風腎、糖尿病性腎症、遊走腎、馬蹄腎、重複腎盂に伴う重複、腎血管奇形、線維筋性過形成、ナッツクラッカー症候群
脾臓 脾腫、脾破裂(外傷に伴う)、脾梗塞、脾膿瘍、脾腫瘍(悪性リンパ腫など)
子宮 子宮筋腫、子宮がん、妊娠、子宮外妊娠、子宮内膜症、子宮脱(子宮の位置異常)
膀胱 膀胱腫瘍、膀胱がん、ポリープ
虫垂 虫垂炎、虫垂周囲膿瘍、虫垂腫瘍